うつ、睡眠障害患者 他の疾患と比較して「一度に服用する薬の数が多い」傾向 20疾患受診者 2万人服薬実態調査 第一弾 「うつ」「睡眠障害」を公開

2015年6月17日 [水]

QLifeは、過去1年間に医療機関で主要な20疾患のいずれかと診断ないし治療を受けた患者2万人を対象に、大規模なアドヒアランス(服薬遵守状況)実態調査を実施した。4月に公開した疾患タイプ分類別、5月に公開した性・年代・都道府県別に続き、疾患別の詳細な調査結果を医療者専門サイト『QLifePro』の『研究報告』コーナーで公開した。(注:本コーナーは、一般の方でも自由に閲覧可能)

第一弾として公開したのは「睡眠障害」「うつ」。残り18疾患についても順次公開する。
詳細な結果内容はこちら⇒ http://reports.qlifepro.com/

以下に特徴的な集計結果を紹介する。

◆一度に服用していた薬の数

うつや睡眠障害の治療薬以外の薬も含めて、一度に服用していた薬の数を聞いたところ、「6剤以上」と回答した患者はうつで19.6%、睡眠障害で20.4%と20疾患全体の平均(11.8%)の2倍近い結果となった。

◆その他の治療薬に関する知識

うつや睡眠障害の治療において、他に治療効果がある薬を知っているかを聞いたところ、うつ患者の26.8%、睡眠障害患者の29.6%が「服用方法や効果、副作用など、薬の特徴も含め知っている」と回答。20疾患平均(15.9%)を大きく上回った。

調査対象となった20疾患は、骨粗しょう症、脳血管疾患(脳卒中)、緑内障、逆流性食道炎、更年期障害、前立腺肥大症、椎間板ヘルニア、うつ、睡眠障害、禁煙、アトピー性皮膚炎、にきび、花粉症・アレルギー性鼻炎、喘息、高血圧症、高尿酸血症・痛風、脂質異常症、糖尿病、アルツハイマー型認知症、関節リウマチ。調査内容は服薬継続・離脱の実態把握のほか、医師説明や疾患知識の有無でアドヒアランスはどう変化するのかなど、全41項目にわたる。ジェネリックの利用意向、お薬手帳の使用実態も含めている。調査回答者は、あえてQLife会員ではなく第3者(複数の大手ネットリサーチ会社登録会員)を利用した。

また、詳細な集計結果(クロス集計・分析も含む)、ローデータの提供については、一部有償にて取扱いしている。

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