副作用番組の影響は大きいが、患者・医療者間の相談につながる可能性も大 「テレビが患者・医療現場に与える影響」2,200人調査

2010年8月20日 [金]

QLifeは、『テレビの「薬」情報が患者・医療現場に与える影響 実態調査』の結果を発表した。インターネット上でアンケートを行い全国の生活者2,198人から有効回答を得た。

それによると、生活者が「医療情報」を最も得ているメディアとしては、テレビが1位であり、かつ最も「行動に影響がある」ことがわかった。NHKの方が民放よりも、医療情報を得る場合の、信頼性が高い。また、テレビが、自分や家族が使う薬の「副作用」を話題にしていた場合、13%が医療者に相談せずに「まず、服用を中止」してしまう。ただしほとんどの人は、医師や薬剤師に相談をする。日頃から医師や薬剤師による「薬の説明」は不十分と感じているため、テレビが適切な内容で薬の情報を発信した場合には、患者・医療者間のコミュニケーションが促される構図が明らかとなった。

この結果について、東京大学大学院薬学系研究科・澤田康文教授は、「テレビ番組が、医薬品の適正使用上、重要な役割を果たすことが分かった。生活者は独自判断せず医療者に相談すること、医師・薬剤師はテレビの影響力を認識して相談には慎重に答えることが、必要だ。さらに、番組制作・放送者は、専門家の参画を得て、医療現場への影響を予測し医薬品の不適正使用につながらない情報発信をする必要がある。」と述べている。

★詳細は、QLifeSQUAREのこちらの記事より

テレビは医療現場を混乱させるか?その影響力を検証

★詳細なレポートのPDFファイルは以下より

テレビの「薬」情報が患者・医療現場に与える影響実態調査

詳しくはこちら[PDF]

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