大容量CT画像など、医療専門のデータ伝送システム『QLifeBOX』を提供開始。「高速」「安価」「医師実務ニーズ対応」が特徴で、既に複数の病院が使用

2013年6月26日 [水]

QLifeは、医療分野専用の大容量画像送受信システム『QLifeBOX』の提供を始めた。医療の研究・臨床現場の実情に即して利便性とセキュリティ度合いを高めたほか、2GB(ギガバイト)でも4~8分程度(注:接続環境により変動)と、類似の汎用サービスに比べ2~5倍の高速処理を実現した。パソコンには何もインストールする必要はない。既に複数の病院で利用されている。

QLifeBOXロゴ

QLifeBOX画面イメージ

大学病院などにおける症例検討では、離れた医師間で画像データを共有して相互チェックや指導を行うことが増えている。ところが最近のCTスキャンのファイルは1GBを超えることもあり、わざわざDVDなどに入れて物理的に持ち運ばなければならなかった。この方法では、DVDなどを紛失したり、中身を取り違える危険と常に隣あわせであり、また運搬に際して人件費や時間がかかり過ぎていた。さらに、照会医師を途中で追加したい場面では、コピーして転送する手間と時間ロスが余分に発生していた。

一刻を争う患者さんの措置を遅らせることのないよう、スピードが求められる手術の方針決定や準備において、こうした問題を解決する必要があった。

そこでQLifeは、使途を「医療分野の大容量画像」に特化することで、安価で安定的なデータ転送サービス『QLifeBOX』を実現した。主な特徴は以下の通りである。

  • 1~2GB(ギガバイト)でも2~10分程度(注:接続環境により変動)と、類似の汎用サービスに比べ2~5倍の高速処理
  • セキュリティを確保するための様々な機能、仕様設計、環境設営
  • 研究・臨床現場の医師の実情とニーズにあわせた、各種の連絡・リマインド機能
  • 目的に応じて、ダウンロード有効期限やファイル受信権限制限などの改変が可能
  • パソコンにはプラグインソフトなどのインストールは一切不要
  • 操作画面はOSやブラウザごとに最適化

本システムのアドバイザーである大阪大学大学院 医学系研究科 低侵襲循環器医療学 教授 倉谷徹氏は、次のようにコメントしている。

「臨床診療において、あらゆる画像解析は驚くべきスピードで進化しており、それを臨床に応用するのは必要不可欠である。さらに一つの病院内でデータ解析する時代は終焉し、専門の医師間、さらには病病連携においてデータを共有する時代が到来した。患者治療においてデータの共有は極めて重要となっている。ところが、肝心のデータ伝送方法は旧態依然としており、未だに人の手によって輸送されているのが現状である。そこに大きな光として『QLifeBOX』が登場した。このシステムは医療専用、かつ現場ニーズに即した設計になっている点が評価できる。日本の多施設相互関係の上に成り立った大容量画像診療時代の扉を開けてくれるものと切に期待している。」

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