「IBD白書2026」を公開―炎症性腸疾患患者の治療や情報ニーズの変遷を明らかに

2026年9月08日 [火]

健康・医療分野のメディア事業ならびにマーケティング事業を行う株式会社QLife(キューライフ/本社:東京都港区、代表取締役:可知健太)は、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)患者さんとそのご家族を対象とした実態調査を行い、その結果を「IBD白書2026」として発表しました。本調査はQLifeが運営するオウンドメディア「IBDプラス」において2018年から2年に1回実施しているもので、5回目となる今回は、「IBDプラス」および「自己免疫疾患プラス」の2メディア共同で実施いたしました。

今回は、治療満足度、通院頻度、日常生活における食事の悩み、患者同士の交流状況に加え、近年注目を集める「医療情報収集における生成AIの活用状況と期待」についても新たに調査を行いました。

【調査概要】

  • 目的:IBD(炎症性腸疾患)患者の治療や生活についての実態把握
  • 対象者:IBDと診断された患者およびご家族
  • 方法:インターネット調査
  • 期間:2026年6月8日~6月30日
  • 実施:株式会社QLife IBDプラス編集部/自己免疫疾患プラス編集部
  • 回答数:439(うち疾患別解析対象:435)
    • 潰瘍性大腸炎:292人(66.5%、うち患者本人が88.4%)
    • クローン病:143人(32.6%、うち患者本人が79.0%)
    • 男女比:男性44.9%、女性54.7%

主な調査項目

・IBD患者さんの重症度、治療の状況
・IBD患者さんの日常生活、不安要素、食事に対する意識
・周囲の理解度
・IBD患者さんの情報収集の仕方、患者さん同士の交流状況
・医療情報収集における生成AIの活用状況

調査サマリ

2026年調査の回答者について

・患者本人が約85%(男女比は約5:6)
・約6割が本調査に初めて回答
・潰瘍性大腸炎 約67%、クローン病 約33%
・重症度は「寛解」が最も多い
・約8割が指定難病の医療費助成を受けている

2026年調査からわかったこと(一部抜粋)

・使用していると回答した人の割合が最も高い薬剤は、潰瘍性大腸炎は「5-ASA製剤」、クローン病は「生物学的製剤」
・初めて症状が現れた年代として「50代」と回答した人の割合が2020年の調査から増加傾向
・診断後の悩みとして「食事制限がつらい」と感じている人の割合は2024年調査より減少

調査結果(一部抜粋)

症状が初めて現れた年代

全体では10代(22.1%)が最多で、次いで20代(21.0%)、40代(20.0%)だった。疾患別では、潰瘍性大腸炎は40代(24.7%)、30代(21.6%)、20代(17.8%)の順、クローン病は10代(40.6%)が最多で、次いで20代(26.6%)、40代(11.2%)となった。

潰瘍性大腸炎は2024年とあまり傾向が変わらなかったが、クローン病は2026年調査では20歳以下の割合が多くなっていた。50代で初めて症状が現れた人の割合は、2020年調査は4.7%、2022年調査は8.4%、2024年調査は10.1%、2026年調査は12.3%と、調査のたびに割合が増えてきていることがわかった。

なお、「IBD白書2026」全文・集計結果の詳細に関しましては、下記「自己免疫疾患プラス」記事をご覧ください。

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