人工膝関節置換術を受けた患者 96%「受けてよかった」 約3人に1人が「術後、特に痛みを除く治療や対策はやっていない」 ~人工膝関節置換術に関する経験者・非経験者ギャップ調査~

2017年3月16日 [木]

QLifeは、人工膝関節置換術経験者(家族も含む)ならびに手術未経験の60歳以上の変形性膝関節症患者の合計800名を対象に、人工膝関節置換術に関する意識調査を実施した。調査はインターネットで2月14~20日にかけて行われた。

加齢や肥満が原因で膝の関節軟骨がすり減り、関節が変形することで痛みを生じる「変形性膝関節症」。軽症のうちは痛みどめや湿布、ヒアルロン酸注射の治療やリハビリ、装具の装着で対応するが、重症例では手術療法が検討される。手術療法のひとつ、人工膝関節置換術は、痛みの原因となる変形した膝関節の表面を取り除き、人工関節に置き換える手術だ。痛みの原因部分を除去するため、痛みをとる効果が大きいといわれている。実際に手術を受けた患者は、手術をどう決断し、受けてみてどんな実感を抱いているのか。一方、膝の痛みを抱える変形性膝関節症患者は、将来、人工関節を入れることについてどう考えているのだろうか。

今回の調査結果から、以下のことが分かった。

  • 人工膝関節置換術を受けた患者 「これ以上の痛みに耐えられない」ことから手術を決断
  • 96%が人工膝関節置換術を受けて「よかった」と回答。56.0%は「適切なタイミングで受けられた」
  • 手術を受けていない変形性膝関節症患者が、膝の痛みでできないこと 「階段の昇降」「運動」「立ち座り」
  • 手術を受けていない変形性膝関節症患者の54.0% 将来、人工膝関節置換術を受けるかどうか「わからない」
  • 人工膝関節置換術後は、治療や介助・対策は「特になし」35.5%
  • 62.0%が医師の影響で人工膝関節置換術を受ける決意

なお、調査結果報告書はhttp://www.qlife.co.jp/news/170316qlife_research.pdfからダウンロード可能。

【調査結果詳細】

人工膝関節置換術を受けた患者 「これ以上の痛みに耐えられない」ことから手術を決断

「これ以上の痛みに耐えられない」(66.0%)が最多。決断にあたり、62.0%が医師から影響を受けて気持ちを固めていた。

96%が人工膝関節置換術を受けて「よかった」と回答。56.0%は「適切なタイミングで受けられた」

「適切なタイミングで受けられたと思う」と答えた患者は56.0%。「もっと早く受ければよかった」も40.0%いた。手術を受けてよかったことは、「痛みが減った」(69.5%)。「前より楽に歩けるようになった」(58.0%)、「自分の力だけで日常生活を送れるようになった」(34.0%)、「前より楽に外出できるようになった」(22.5%)と続き、QOLが向上していることがうかがえた。

手術を受けていない変形性膝関節症患者が、膝の痛みでできないこと 「階段の昇降」「運動」「立ち座り」

51.0%が「階段などの昇降」と回答。さらに43.7%が「運動」を挙げた。「立ち座り」は36.3%だった。現在受けている治療に対して、52.5%が何らかの不満を抱いており、その理由は「痛みがとれない」(30.0%)「治療がいつまで続くのか説明がない」(21.7%)「改善しているのかどうか説明が少ない」(15.3%)だった。

手術を受けていない変形性膝関節症患者の54.0% 将来、人工膝関節置換術を受けるかどうか「わからない」

将来的に症状が悪化し、医師から人工膝関節置換術を勧められた場合に、手術を「受ける」と回答したのは13.8%だった。「受けない」は32.2%、「わからない」との回答が54.0%と最も多かった。ただし、手術について医師から説明を受けたことがある患者は、31.8%が今後手術を「受けたい」と回答。一方、医師からの説明がなかった患者は20.7%が「受けたくない」と回答した。
人工膝関節置換術に対しては、「費用が高そう」(34.3%)、「手術療法に不安や抵抗がある」(25.7%)、「リハビリテーションが長い、大変そう」(24.3%)というマイナスイメージを抱いていた。

人工膝関節置換術後は、治療や介助・対策は「特になし」35.5%

人工膝関節置換術を受けた患者の35.5%は、現在実施している治療や介助・対策は「特になし」と答えた。一方、人工膝関節置換術を受けていない患者は84.7%が何らかの治療や介助・対策を行っていた。

62.0%が医師の影響で人工膝関節置換術を受ける決意

人工膝関節置換術を受けた患者が影響を受けた人は、62.0%が「医師」、次いで「家族」(49.0%)が多かった。人工膝関節置換術を受けていない患者は、「他からの影響を受けない」と答えた患者が26.5%と、人工膝関節置換術を受けた患者の13.0%に比べて多かった。

▼調査主体
株式会社QLife(キューライフ)

▼実施概要
(1) 調査対象:
 1.人工膝関節置換術経験者・本人もしくはその家族
 2.60歳以上の変形性膝関節症患者
(2) 有効回収数:
 1.200名(本人78名/家族122名)
 2.600名
(3) 調査方法:インターネット調査
(4) 調査時期:2017/2/14~2017/2/20

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