脳卒中の病後の生活で心配なのは「後遺症」「再発の不安」 抗凝固薬を処方された患者の半数以上が、薬剤に対し「何らかの不満」を感じている~「脳卒中と抗凝固薬」に関する調査リポートを発表 ~

2011年12月19日 [月]

QLifeは、『脳卒中と抗凝固薬』に関する調査リポートを発表した。
抗凝固薬を服薬しているインターネット利用者にアンケートを行い、100人から回答を得た。

現在、抗凝固薬を服用中の患者を対象としたこの調査を通して、抗凝固薬に対して、効果面では一定の評価をし、ほぼ全ての患者が指導された通りに服薬を続けているものの、食事制限などによるQOLの低下や、用量などが頻繁に変更されることの煩雑さの面などを中心に、半数以上の患者が不満を感じていることが分かった。しかしながら、それを医師に伝えているのは不満を持つ患者の半数にとどまった。さらに、現在発売されている2薬剤についても、それぞれ一長一短あることから、現状の経口抗凝固薬では、不満足点すべてを解消するに至っていないことが分かった。近い将来に発売される、リバロキサバンでは、これらの点が解消されていくのか注目していきたい。

【調査結果概要】

1:現在抗凝固薬を服用している脳卒中発症者の半分以上は、発症時にその原因となる心房細動を診断されていなかった可能性がある
脳卒中発症者のうち不整脈/心房細動に罹患している、と答えた患者は35%にとどまっていた。また約半数の脳卒中発症者が発症時に高血圧症に罹患。さらに25%が糖尿病だったと回答。
2:脳卒中の再発への不安は大きく、そのためには定期的な通院・服薬が必要
脳卒中発症後は「再発の不安」が発症前と比べて約4倍に増加。再発を防ぐためには定期的な通院・健康診断とともに、定期的な服薬が必要と考えている。
3:ほぼ全ての患者が抗凝固薬を「指示通り」に服薬。しかし、「効果」の面以外では不満足を感じており、それを医師に伝えている患者は半数にとどまる
96%の患者が抗凝固薬を「指示通りに服薬」しているものの、過半数が「不満を感じたこと」があると回答。しかしながら、その不満を医師に伝えた患者は半数にとどまった。具体的な不満内容は、「食事制限」や「服用回数・用量」に関してQOLの低下に対する不満が多い。
4:患者は不満点を解消する薬剤を望んでいるとともに、より多くの情報を求めている
「食事制限の無い薬」など、既存の抗凝固薬では解消できない、QOLの改善を求める患者が最も多い。さらに日常生活での相談など、多くの情報が提供されることを求めている。

◆詳細は、以下の記事をご覧ください。

脳卒中の病後の生活で心配なのは「後遺症」「再発の不安」~脳卒中と抗凝固薬 全国患者アンケート

◆調査レポートの詳細は、以下よりダウンロードしてください。

「脳卒中と抗凝固薬」 に関する調査リポート

詳しくはこちら[PDF]

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