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山内善行(やまうち・よしゆき)
株式会社QLife代表取締役
株式会社カレン顧問
1965年生まれ、東京大学工学部都市工学科卒。ボストンの都市計画・商業施設開発コンサル会社を経て、1994年に株式会社カレンを設立、代表取締役に就任。2006年にカレン会長に就任、株式会社QLifeを設立する。
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1月
2010

「がん検診は誤解だらけ」と、日本のがん検診研究の第一人者が言っている

投稿日:2010.01.14 01:28 | カテゴリー:QLife, 医療問題, 書籍・マンガ評
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「がん検診」に限らず「健診/検診」無用論は、医師の間でよく聞きます。でも、国立がんセンターの、がん予防・検診研究センター検診研究部長という、がん検診の第一人者:斎藤博氏が著した本としては、衝撃的なタイトルです。『がん検診は誤解だらけ』。

がん検診は誤解だらけ―何を選んでどう受ける (NHK出版生活人新書)

最も大事なメッセージは・・・「早期発見する方が良い、わけではない」「検査しておいて損はない、わけではない」という話。

もう少し内容をかいつまむと、

▼日本のがん検診は30年の歴史があるが、死亡率を下げる成果はほとんどなし(英米などでは成果上がっている検診があるのに)

▼がん検診で「精密検査が必要」とされた人でも、実際にがんが見つかる確率は僅か。胃がん1.53%、大腸がん2.35%など。

▼がん検診の受診率は20%程度、「精密検査が必要」とされた人の精密検査率は70%未満

▼日本の市町村の60%以上で「有効性が認められないがん検診」を漫然と行っている

▼20代30代で乳がん検診を受けるのは、不利益の方が大きく、奨められない(最近、米国予防サービス調査特別委員会が、40代もマンモ検診を非推奨と変更してニュースになりましたね)

▼PETを「がん検診」に使うと10人に1人しか見つけられない(転移や再発の診断には有用だが、小さい早期がんの検出は苦手)

実は昨日、オンコロジーメディアセミナー(NPO法人がん医療研修機構、大鵬薬品工業株式会社)にお邪魔して、直接著者の講演を聞く機会を得ました。大変貴重な内容でしたので、QLife SQUAREにも記事掲載したいと考えています。

ところで…改めて「がん検診の受診率20%」「要精密検査の人の精密検査率70%」という数字を見ると、低いですねえ!どちらの数字を上げることが医学的に意味が大きいのでしょうか?そして、どちらの数字を上げることが国の政策として実現性が高いのでしょうか?「動かない人を動かす」のには労力と費用がかかりますから、本来はどちらかに注力すべきでしょうね。

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