
医療をモチーフにしたテレビドラマが続いています。私は、録画してなるべく全部観るようにしています。
医療に対する一般生活者の感覚を持つためという仕事意識も半分ありますが・・・単純にエンターテイメントとして、面白い。
医術で危機一髪の人を救う=文句なしのヒーロー定義がそこにはあるし、死と隣り合わせの局面は「人間の本音」「過去の秘密」「夫婦・親子・恋人・友人の絆」などの出番です。さらには医療知識(へえー、そんな手術方法があるのか!)や、科学的知識(脳のなかが分析できるって面白い!)の披露もあるわけですから、面白くならないはずがありません。
フジテレビの『救命病棟24時』の高視聴率に続き、TBSの『JIN-仁-』も日本テレビの『ギネ産婦人科の女たち』も、そこそこ高視聴率を獲得しているようです。
『JIN-仁-』の原作マンガを私は知りませんでしたが、現代の医師が江戸末期にタイムスリップという大胆な設定は、素晴らしいと思いました。主人公のセリフで、とても印象に残っているものがあります。
「死ぬはずだった人を、その時代になかった医療技術で生かしてしまう」のは、歴史への冒とくではないか?という自己疑問に対して、「歴史のうねりは、そんなちっぽけなものではない。たとえ100-200年先の知識を持っている人間がいたとしても、そこで1人ができることなんて知れている。」と開き直るシーンです。
「偶然は必然」とよく言われます。「すべての事象は起こるべくして起きている」のです。
例えば坂本龍馬のような「10年に1人の人物」が存在しなかったとしても、代わりに「10年に1人の確率で生まれた、龍馬と同様に魅力的な人物」が登場し、同じような時期に似たようなことをやったはず、なのです。
だからといって、龍馬の人物価値が下がるわけでもなんでもない。私自身の、「自分も歴史に名が残る仕事をしたい」という気持ちにも、何の変化も起きません。
でも、大切な歴史観を、マンガから学びました。