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山内善行(やまうち・よしゆき)
株式会社QLife代表取締役
株式会社カレン顧問
1965年生まれ、東京大学工学部都市工学科卒。ボストンの都市計画・商業施設開発コンサル会社を経て、1994年に株式会社カレンを設立、代表取締役に就任。2006年にカレン会長に就任、株式会社QLifeを設立する。
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2009

マイケルムーア監督の前作映画、SiCKO(シッコ)

投稿日:2009.12.20 09:19 | カテゴリー:Lifeの質, 医療問題, 映画・TVドラマ評
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マイケルムーアの最新作『キャピタリズム マネーは踊る(Capitalism: A Love Story)』が公開されています。上映映画館は多くないようですが、観た人の評判は上々らしい。

で、私はというと、まだ前作の『シッコ』を観ていなかったので、慌ててみました。

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アメリカの製薬会社・医療保険会社の社会的イメージは、悪く、日本とは大違いです。ただ、この映画『SiCKO(シッコ)』では、個別企業の話ではなく、医療制度自体を批判しています。

「ドキュメンタリー史上第2位の動員」(wikipediaより)という大ヒットを米国で記録し、「弱者切り捨て社会」を強く批判したメッセージ性は、大統領選レース開始期に、共和党から民主党への流れを随分加速させただろうと想像できます。

でもね、マイケルムーア監督らしくユーモアを交えているところが、素晴らしい。彼の手法は独特です。「闇を暴く」という告発型ではなく、「じゃあ、今からこの目で見にいこうじゃありませんかー!」という体験型アプローチ。この手法は、制作費の軽減にも大いに貢献しているでしょう。

極めつけシーンは、米国内で治療を受けられずに苦しむ患者を、仮想?敵国キューバに連れていくところ。患者達は、「悪魔の国だと教わっていたけれども、なんて人間味あふれる無料治療をしてくれるんだ、よほど我が国(米国)の方が冷酷だ」と、感謝感涙しちゃいます。そして「9.11で負傷したボランティア消防士」が治療を受けられないのに、「テロ容疑者達」が捕虜施設内で世界最高水準の医療を受けているのは「おかしい!」「アベコベじゃないか!」と憤ります。

このあたりは、すごい説得力なのです。

さらには、英国・カナダ・フランスの「皆保険制度」が、いかに素晴らしいかのインタビューを流します。私も医療分野の仕事をしている手前、さすがに英国やカナダの医療制度が「理想」とはほど遠いものだと知っていますが、もし何の知識もなくこの映画を見たら、洗脳されるだろうなあ、と思います。

この映画がヒットした2年前の時点で、すでに「弱肉強食」コンセプトに米国人自身が疲れ始めていたのでしょうか?その意味では、鳩山総理の掲げる「友愛」コンセプトは、世界の潮流に乗っています。この流れに経済も乗るならば、医療産業は有利なポジションを取るはずです。

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