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山内善行(やまうち・よしゆき)
株式会社QLife代表取締役
株式会社カレン顧問
1965年生まれ、東京大学工学部都市工学科卒。ボストンの都市計画・商業施設開発コンサル会社を経て、1994年に株式会社カレンを設立、代表取締役に就任。2006年にカレン会長に就任、株式会社QLifeを設立する。
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30
4月
2010

「日本、医療の満足度15%、世界22カ国で最低レベル」の、本当の意味は「制度不満」と読める

投稿日:2010.04.30 11:16 | カテゴリー:医療問題
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1か月前に、「病院での満足度」が58%に達したという調査結果を記事にしましたが、(『全国の病院「患者満足度」は、ここ6年上昇中。「不満」は5.4%』)、最近、逆にショッキングな報道がロイター通信から4月16日に出たと聞きました。

——(冒頭のみ紹介)——
【ワシントン共同】日米中など先進、新興22カ国を対象にした医療制度に関する満足度調査で、手ごろで良質な医療を受けられると答えた日本人は15%にとどまり、22カ国中最低レベルであることが15日分かった・・・・
——————————-

「58%」と「15%」。アンケート調査では、類似設問で結果に違いが出ることは珍しくありませんが、これは随分と開きが大きい。なぜでしょう?厚生労働省の調査も、別にお手盛りという感じはありません。時系列で変化傾向が見えるし、母数もかなり大きくて、信頼性が高そうです。

よーく見ると、分かりました。前者は病院での現地調査、後者はネット調査という手法の違いです。つまり前者は「今かかった、このお医者さんのサービスに対してどう思いますか?」であり、後者は「日本の医療制度(特に費用面)をどう思いますか?」と聞かれたことになります。

つまり「現場の医療者はとても褒められているが、費用政治には大きな不満を持たれている」という結果です。

もうひとつ注意は、後者は「過去との比較」で出た数字ということ。本来「満足度≒期待値と結果とのバランス」ですが、医療(費)の場合は難しいので「過去との比較」にならざるを得ません。よって「過去と比べて、医療現場は改善しているが、医療(費)制度は悪化している」と国民は言っているのです。正確には、「悪化」と認識しているわけでなく「これから悪くなりそう」という将来不安がだいぶ反映されているのではないでしょうか。

米国では、オバマ大統領が必死の努力で医療制度改革にこぎつけました。英国の医療制度改革も果敢でした(参考記事→英国の医療復活の軌跡『公平・無料・国営を貫く英国の医療改革』)。「医療現場が改善」しているうちに、早く日本でも、医療や介護面の制度変革を始めなければいけないと思います。

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