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山内善行(やまうち・よしゆき)
株式会社QLife代表取締役
株式会社カレン顧問
1965年生まれ、東京大学工学部都市工学科卒。ボストンの都市計画・商業施設開発コンサル会社を経て、1994年に株式会社カレンを設立、代表取締役に就任。2006年にカレン会長に就任、株式会社QLifeを設立する。
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11月
2009

足立信也厚生労働政務官

投稿日:2009.11.25 15:42 | カテゴリー:人物, 医療問題
トラックバック(0) コメント(1) | このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

足立信也という国会議員がいることを、私は知りませんでした。
「厚労省の政務官の名を知らない」というのは、QLifeの社長としては勉強不足ですね。

知ったのは、1カ月前のニュース番組です。
新型インフルエンザのワクチン接種を、専門家らが「原則1回で大丈夫」と決めたのを、政務官が「ちょっと待て、議論やり直せ」と指示した、という報道でした。

私は、「これはきっと立派な人物に違いない」と思ったのです。
問題の本質を見極める意思が強く、状況変化に流されず、自身で責任を負う人。

当時、新型インフル患者の死亡が連日報道される一方で、「どうも、充分量のワクチンが用意できないらしい」という声が増え始めていました。「国民」は自分が接種枠から”あぶれる”んじゃないかとソワソワし、「医療関係者」は接種不平等パニックを心配し、「厚生労働省」は準備不足批判の矛先となることを恐れていました。

そんな不穏な空気のなかへ、「専門家の協議で、1回で充分と判断された」という結論が出されたのです。
「ワクチン供給量が一気に2倍になる」ことを意味しますから、これは、パニックを回避する魔法の杖となりました。

ところが皆がハッピーになりかけたその瞬間に、足立氏は急ブレーキを踏みました。自身で確認して根拠不充分と見るや、すぐさま再検討を指示したのです。しかも会議メンバーの一部を入れ替えて。(→トップとしての本気が伝わったことでしょう)

この足立氏の判断に、メンツをつぶされた人もいるはずです。「2回でないといけない根拠」も逆に薄いようなので、それなら足立氏は単に混乱を混ぜ返しただけと言えるかもしれません。1回と2回のどちらも大差がないなら当面の社会メリットが大きい1回を選択すべき、が正論のような気もします。

でもその頃は、新型インフルエンザが日本全体を浮足立たせていました。
マスコミは「冷静に対処しましょう」と呼びかけつつも、オイルショックのような風潮を作り出していました。
勿論、一番の原因は、横並び意識が強い私達のカルチャーです。

その時に足立氏がブレーキを踏んだものだから、「ったく、空気を読めないヤツだ」とシラけつつも、「根拠をきちんと確かめようとしているリーダーがいる、私達も流されずに本質を見極めなきゃ」との考えが広まったように思うのです。

日本に冷静さを取り戻した、立派な判断だったと思います。

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