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山内善行(やまうち・よしゆき)
株式会社QLife代表取締役
株式会社カレン顧問
1965年生まれ、東京大学工学部都市工学科卒。ボストンの都市計画・商業施設開発コンサル会社を経て、1994年に株式会社カレンを設立、代表取締役に就任。2006年にカレン会長に就任、株式会社QLifeを設立する。
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2月
2010

トヨタのリコール問題がもう少し長引いて欲しいと、切に願う。いま、強烈な学びをしているメリットは莫大。

投稿日:2010.02.26 11:04 | カテゴリー:会社経営
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トヨタのリコール問題が、大きな話になっています。豊田社長自身が米国議会に引っ張りだされ、「幕引きに失敗」「長引きそう」と報道されています。この報道の姿勢こそが、日本文化のよくない一面を現わしています。「世間を騒がせたことに対して陳謝」する文化です。こうした見出しに触れるたび、「早く嵐が終息すれば良いのに」と発想する癖が、私達についてしまいます。

本当にそうでしょうか。私は、この件がもう少し長引く方が、日本企業には得だと思っています。勿論、トヨタ関係の皆さまにとっても、絶対に得です。表面的な「騒ぎ」なんて、本質ではありません。(注:私は、トヨタにも、トヨタのライバルにも、お世話になった経験があり大変に感謝をしている立場です)

いま日本人は連日、大量の学びをしています。テレビやネットや新聞を見ながら、「ああ、危機管理は初動がダメだと取り返しつかない。」「やっぱりトップが自ら表に立つことが大事だな。」「そうかスピーチは、個人感情と企業ロジックの話を織り交ぜるものなのか。」と、グローバル(米国式?)な作法を、猛スピードで吸収しています。「企業コミュニケーション」の講座としては史上最大。こんな機会は、そうそうない。

オイルショックが日本企業の内的体質を変えたように、トヨタショックが外的体質を変えると思います、というかそう信じています。

日本人は、学ぶ材料が明確ならば、学習スピードは速い。国外では韓国・中国はじめ他国企業との負け戦が続き、国内では「内需拡大」に踏み出したけれど景気好転が見えず、自信をなくしていたところに・・・「そうか!どんどん外に出て、市場の人達と直接コミュニケーションして、勇気を出して誠実に勝負していく組織に変わろう!」と、解決策を教えてくれています。それに今後10年くらいは、各社のなかで類似のことがあると「2010年のトヨタを見ろよ」というセリフが出て、議論が正しい方向に修正されやすい。すごいメリットですよ、これは!!

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