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山内善行(やまうち・よしゆき)
株式会社QLife代表取締役
株式会社カレン顧問
1965年生まれ、東京大学工学部都市工学科卒。ボストンの都市計画・商業施設開発コンサル会社を経て、1994年に株式会社カレンを設立、代表取締役に就任。2006年にカレン会長に就任、株式会社QLifeを設立する。
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2010

老人介護・障害者介護の現実の一面を、グループホームで見た

投稿日:2010.02.22 07:49 | カテゴリー:Lifeの質
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グループホームというと、職員による拘束や虐待や火災など痛ましい事件報道のイメージがあります。でも本来は逆で、いかにも「施設」といった隔離環境ではない介護が理念でした。つまり、「地域社会に溶け込む集団生活者」に、「ボランティアを含めた介護者」が側面から生活をサポートをするのが、目指す姿、のはずなのです。

でも現実は、そんなに甘くない。

先日、ある開業医の日常診療風景の取材で、千葉県の某グループホームを訪問しました。予算が厳しいなかで運営されているのでしょう、老朽化した建物、壊れたり破けたりした什器。匂いもするし、乱雑な場所もあります。玄関は勿論、各階ごとに鍵がかかっていました。階段を上り下りするたびに、後ろでガチャリという音がします。同行したベテラン看護師さんは、免疫がなさそうな私を気にかけてくれたのか、手をぬぐいなさいと消毒ガーゼを頻繁に渡してくれます。

やはり、聞くのと見るのとでは、大違いです。日頃、ぬくぬくとした生活をしている自分にとっては、ずいぶん厳しい現実でした。

23人の入居者に対して21人の職員(当直は3人)なので、マンパワー的にはそんなに悪い方ではないのかもしれません。でも、日本語が上手くできない外国出身の方も入居していたし、グループホームにしては症状が重そうな方もいました。職員の皆さんの様子を見ていて、本当に頭が下がりました。皆さん、明るく仕事をしています。

こうして、誰かがどこかで苦しいところを支えてくれているから、社会は成り立っています。今の私は、この問題にすぐ取りかかることはできませんが、忘れないようにします。

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